【新唐人2015年1月24日】国際環境NGO「グリーンピース」が1月22日に発表した『中国都市PM2.5ランキング』によると、中国の9割以上の都市でPM2.5濃度が基準値を超えています。PM2.5の年平均濃度が最も高い10都市のうち、河北省が7都市、山東省が3都市を占めています。
中国当局のデータによると、全国190の都市のPM2.5の年平均濃度は、1立方メートル当たり60.8マイクログラム。うち基準値の35マイクログラムに達しているのは18都市のみで、4分の1の都市は基準値を2倍以上超えています。
中でも、最も汚染が深刻な10都市は邢台(けいだい)、保定、石家荘、邯鄲(かんたん)、衡水(こうすい)、徳州、渮沢(かたく)、聊城(りょうじょう)、廊坊(ろうぼう)、唐山(とうざん)。
PM2.5は、空気中に浮遊する微粒子で、空気動力学径が2.5マイクロメートル以下の粒子を指します。微小粒子状物質とも呼ばれ、主な発生源は燃料の燃焼です。吸い込むと、気管支を通り抜け、肺胞のガス交換が妨げられるおそれがあります。
北京のアメリカ大使館では2013年1月、1立方メートル当たり900マイクログラムという高数値が測定されました。
同じく22日、グリーンピースは中国の映画監督・賈樟柯(ジャ·ジャンクー)氏のショートフィルム『中国のスモッグ(人在霾途)』をオンライン公開しました。賈監督は、「このフィルムで伝えたいのはスモッグの前では皆平等であること。どんな仕事に就いていようとも、これは皆が向き合わなければならない問題である」と述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/22/a1171258.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李)